サプリメント(健康食品)販売で起業する際のポイントとは?失敗するケースも解説

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この記事では、サプリメント販売で起業する際のポイントを知りたい方に向けて、始める際の重要なポイントを解説しています。「製品コンセプトの設定」「販売チャネルの選定」「開発・製造方法の検討」といった必要な点と、失敗を避けるための注意点も紹介します。サプリメント販売で起業を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

サプリメント(健康食品)販売で起業する際の重要なポイント

明確な製品コンセプトの設定

成功するサプリメント販売の基盤となるのが、明確な製品コンセプトです。下記、製品コンセプトを決める際のポイントを説明します。

  • ターゲット選定

まずは、誰に、どのような価値を提供するのかを明確にすることが重要です。年齢、性別、ライフスタイル、健康状態などを考慮し、ターゲット層を絞り込みます。例えば、「30代女性の美容意識が高い層」や「高齢者の健康維持を目指す人々」など、具体的に設定することで効果的な製品開発と販売戦略が可能になります。

  • 利用シーン

次に、ターゲット層がいつ、どこで、どのように製品を利用するのかを想定します。例えば、朝の忙しい時間の手軽な摂取、運動前後の栄養補給、仕事中の集中力向上、睡眠前のリラックス効果など、具体的な利用シーンを想定することで、製品の特性や訴求ポイントが明確になります。

  • ベネフィット

続いて、製品がターゲット層にもたらす具体的な効果やメリットを明確にします。健康維持・増進、美容、アイケア、パフォーマンス向上など、ターゲット層が求めるベネフィットを明確にすることで、製品の差別化や訴求力を高めることができます。

販売チャネルの選定

製品コンセプトに基づいて、最適な販売チャネルを選定します。

  • オンライン(ECサイトやECモールなど)

近年、ECサイトやECモールはサプリメント販売の主要なチャネルとなっています。ターゲット層がインターネットを頻繁に利用する場合は、オンライン販売が有効です。自社ECサイトを開設する、Amazonや楽天市場などのECモールに出店する、SNSを活用した販売など、様々な選択肢があります。また、SNSやメールマーケティングを活用して、ターゲット層へのアプローチを強化する施策も検討しましょう。

  • オフライン(ドラッグストアやジム、クリニックなどの実店舗)

ターゲット層が実店舗での購入を好む場合や、専門家のアドバイスを必要とする場合は、オフライン販売が有効です。オフライン販売では、ドラッグストア、ジム、クリニック、エステサロンなど、ターゲット層が集まる場所での販売を検討しましょう。そうすることで、製品の認知度を高めやすくなります。また、消費者に直接製品を手に取ってもらうことで、信頼性を高めることができます。

開発製造方法の検討

製品コンセプトと販売チャネルに基づいて、最適な開発製造方法を選定します。

  • 自社製造

自社で製造設備やノウハウを持つ場合は、自社製造が可能です。その場合、製品の品質管理や原価コントロールが直接可能になるメリットがありますが、初期投資や運営コストがかかるデメリットもあります。

  • OEM(委託製造)

OEMは、他社に製造を委託する方法です。自社で製造設備やノウハウを持たない場合や、スピーディーに市場投入したい場合に有効です。専門の製造業者の技術と設備を活用し、初期投資やリスクを抑えつつ、高品質な製品を開発製造できる点が魅力です。OEMパートナーの選定は、品質やコストに大きく影響するため、慎重に行う必要があります。

サプリメント(健康食品)販売の起業で失敗するケース

サプリメント販売の起業において、失敗につながる主なケースはいくつかあります。ここでは、特に注意すべき3つの項目について解説します。

需要がない(プロダクトアウトで)製品をつくってしまう

市場調査をせずに、自社のアイデアや技術だけで製品開発を進めてしまうケースです。消費者のニーズや市場動向を無視した製品は、実際の需要と乖離してしまうため、どんなに高品質でも売れません。常に顧客視点を持ち、マーケットインの発想で製品開発を行うことが成功への近道です。特にサプリメント市場は競争が激しく、ビタミン剤やプロテインなど既存商品が多いものは、独自性や明確な需要がないと埋もれてしまいます。起業初期はとくに注意して、ターゲット層のニーズを徹底的に分析し、市場性のある製品開発を心がける必要があります。

初回の製品づくりに多くの時間をかけてしまう

完璧な製品を追求するあまり、開発に時間をかけすぎてしまうケースです。市場の変化が激しい現代において、スピード感は非常に重要です。あまりにも長期間の開発は競争から遅れを取る原因となります。迅速なプロトタイプ作成とフィードバックを取り入れ、素早く市場投入することが成功へとつながります。ただし、機能性表示食品の届出を行う場合は、受理されるまでの期間を予め考慮しておく必要があります。

価格だけを重視してOEMメーカーを選んでしまう

OEMメーカー選定において、価格のみを重視してしまうケースです。低価格での製造は魅力的ですが、品質管理や製造体制が不十分なメーカーを選んでしまうと、製品の安全性や品質に問題が生じ、ブランドイメージを大きく損なう可能性があります。また、納期遅延やコミュニケーション不足による仕様の行き違いなど、様々なトラブルのリスクも高まります。価格だけでなく、品質管理体制、技術力、信頼性、コミュニケーション能力など、総合的な観点から長期的なパートナーとして信頼できるOEMメーカーを選ぶことが重要です。

これらの点に注意し、市場ニーズに基づいた製品開発、迅速な製品化、信頼できるパートナー選びを心がけることで、サプリメント販売の起業の成功率を高めることができるでしょう。

サプリメント(健康食品)の開発製造ならOEMメーカーへの委託がおすすめ

サプリメントの開発・製造を検討されている場合、自社でイチから製造するには、専門知識や設備投資など、多くのハードルがあります。そこでおすすめなのが、OEMメーカーへの依頼です。

OEMメーカーに依頼する最大のメリットは、原料の調達から製造、品質管理まで一貫して任せられることです。自社で原料を調達する手間やコストを削減でき、専門知識や設備がなくても、高品質なサプリメントを製造できます。

また、OEMメーカーは長年の経験と実績に基づいたノウハウを持っています。OEMメーカーには栄養学や薬学の専門家が在籍していることが多く、その知見を製品開発に活かすことができます。さらに、OEMメーカーは品質管理や法規制への対応にも精通しているため、専門家の意見を反映させた、より高品質で安全性の高いサプリメントを開発製造することが可能です。

これらの理由から、サプリメントを開発製造する際には、OEMメーカーへの依頼が非常に有効な選択肢と言えるでしょう。そうすることで、市場での競争が激化する中でも、自社ブランドの確立や市場競争力の向上につながり、サプリメント事業の成功に大きく貢献します。

まとめ

サプリメント販売で起業する際の重要なポイントとして、明確な製品コンセプトの設定(ターゲット選定、利用シーン、ベネフィット)、販売チャネルの選定(オンライン、オフライン)、開発製造方法の検討(自社製造、OEM)などがあります。また、起業で失敗するケースとして、需要のない製品開発、開発期間の長期化、価格重視のOEM選定が挙げられます。起業家がサプリメント(健康食品)を開発製造し、事業を成功させるためには、信頼できるOEMメーカーへの委託がおすすめです。