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2025.03.07
サプリメント(健康食品)を開発するには?開発の方法から流れまで徹底解説

サプリメント(健康食品)の開発方法を知りたい方に向けて、本記事では、成功するサプリメント開発に必要な知識や注意点をお伝えします。また、OEM/ODMメーカーに委託する際の具体的な流れやポイントを徹底解説します。効率的に高品質な製品を市場に投入したい方は是非ご参考ください。
サプリメント(健康食品)の開発方法とは?
サプリメント(健康食品)の開発方法には、主に「自社で設備等を整えて開発する方法」と「OEM/ODMメーカーに委託して開発する方法」の2つがあります。
自社開発では、研究開発費や設備投資が必要で、専門的な知識や技術を持つ人材を確保することが求められます。これには多大な時間とコストがかかるため、新規参入や小規模なビジネスにはハードルが高くなります。
一方、OEM/ODMメーカーに委託する方法では、製品の企画から製造までを一括で依頼でき、豊富なノウハウと設備を活用することが可能です。これにより、自社のリソースを最小限に抑えつつ、迅速かつ効率的に製品を市場に投入できます。
ノウハウや設備を用意しなければならないことを考慮すると、OEM/ODMメーカーに依頼するのがおすすめです。
OEM/ODMメーカーにサプリメント(健康食品)開発を委託するメリット
専門知識や設備がなくてもサプリメントを開発できる
サプリメント開発には、専門的な知識や技術、そして適切な設備が不可欠です。自社でこれらを全て揃えるとなると、多大な時間とコストがかかります。
しかし、OEM/ODMメーカーはサプリメント開発・製造に関する豊富な実績と専門的なノウハウを有しているため、自社に専門知識や設備がなくてもOEM/ODMメーカーに委託することで、高品質なサプリメントを開発することができます。
特別な原料を使ってオリジナルサプリメントを開発できる
OEM/ODMメーカーは、多様な原料を扱っており、様々な成分を組み合わせたオリジナルサプリメントの開発が可能です。一部のOEM/ODMメーカーでは、健康食品用の原料の開発製造も請け負っており、自社独自の特別な原料/成分を使用したサプリメントを開発することも可能です。
独自の原料開発から行うことで、こだわりの成分や機能性を持った差別化された製品を市場に提供でき、競争力を高めることができます。
サプリメント(健康食品)開発を委託するOEM/ODMメーカーの選び方
実績・信頼性を確認する
OEM/ODMメーカーを選ぶ際には、その会社の実績や信頼性を確認することが非常に重要です。しかし、OEM/ODMメーカーは黒子的な影の存在の側面があり、取引先実績を公表していない企業が多くあります。
そんな時に重要な指標となるのが、健康食品GMP、ISO、FSSC認証などの第3者認証の取得状況です。これらの認証を取得しているメーカーは、品質に対して一貫した姿勢を持っていて開発の信頼性も高いと言えます。
OEM/ODMメーカーが得意な技術分野を確認する
サプリメントのOEM/ODMメーカーは、総合型受託企業であっても特定の技術分野や製品を得意としている場合が多く、その得意分野を確認することも重要です。どのような製品を作りたいのかを明確にし、その分野での技術力があるメーカーを選ぶことで、より高品質な製品を開発してもらえる可能性が高まります。
製品の競争力を向上させる上で、品質・性能を左右する技術力は、最も重要な選定基準の一つです。
サポート体制を確認する
OEM/ODMメーカーとのパートナーシップでは、製造プロセスだけでなく、製品開発やアフターサービスにおけるサポート体制も重要です。メーカーが提供する技術サポート、コミュニケーションのスムーズさ、問題解決の迅速さなどを確認することで、トラブルが発生した際の対応力を評価できます。
また、サンプル提供や試作段階でのフィードバックの受け入れ方なども、製品開発のスムーズさに影響を与えます。良好なサポート体制を持つメーカーは、長期的な関係構築にも寄与します。
コスト面のバランスを確認する
OEM/ODMメーカーを利用する目的の一つは、開発・製造コストを抑えながら効率よく商品を展開することです。
ただし、単に「安いから」という理由でメーカーを選ぶのは危険です。自社の要求を満たしてくれる開発が可能か、情報提供を十分に受けられるか、発注ロットが自社の計画に合っているかなどを確認しましょう。
その上で、開発・製造コストはもちろん、品質や納期、サポートも含めたトータルコストを考慮し、コストパフォーマンスが良いメーカーを選びましょう。
環境への配慮と持続可能性を確認する
最近では、環境への配慮や持続可能性も重要視されるようになっています。製造プロセスが環境に与える影響や、持続可能な素材の使用に対する取り組みを確認することで、企業の社会的責任を果たすパートナーを選ぶことができます。
これらのポイントを考慮しながら、OEM/ODMメーカーの選定を行うことで、自社のニーズに最適なパートナーを見つけることができるでしょう。
サプリメント(健康食品)開発の流れ
OEM/ODMメーカーにサプリメント(健康食品)開発を依頼する際の流れは、大きく分けて以下のようになります。
メーカーを探す
まず、自社の要望に合ったOEM/ODMメーカーを探します。
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実績: サプリメント製造の実績が豊富か、特に自社が開発したい製品分野に強みがあるかを確認しましょう。
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技術力: 技術力の有無は品質や性能を左右します。十分な技術や実績があるか確認しましょう。
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品質管理体制: 製品の品質を保証できる管理体制が整っているか確認しましょう。
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法規制: サプリメント(健康食品)の製造・販売には、食品衛生法や食品表示法、景品表示法、薬機法などの法規制があります。OEM/ODMメーカーに法規制に関する知識があるか確認しましょう。
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サポート体制: 製品開発から製造、納品まで、親身になってサポートしてくれるか確認しましょう。
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コミュニケーション: 円滑なコミュニケーションが取れるか確認しましょう。
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価格: OEM/ODMメーカーへの委託価格には製品の製造費用だけでなく、品質保証やサポート費用等が含まれます。単純に価格だけで比較せず、納期や品質なども考慮して総合的なコストパフォーマンスで判断しましょう。
製品の企画・設計を行う
次に、どのようなサプリメントを開発したいのか、具体的な企画・設計を行います。
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ターゲット層: どのような人に向けた製品なのかを明確にしましょう。
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製品コンセプト: 製品の特長や訴求ポイントを明確にしましょう。
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配合成分: どのような成分を配合するのか、その成分に納得のいくエビデンスがあるかを明確にしましょう。
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剤型: 錠剤、カプセル、粉末、顆粒など、どのような剤型にするか検討しましょう。
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包装: どのような包装にするか、デザインや機能性を検討しましょう。
OEM/ODMメーカーに相談しながら、企画・設計を進めることも可能です。
原料を選定する
製品に配合する原料を選定します。
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品質: 安全性、有効性、安定性などを確認しましょう。
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供給: 安定的に仕入れることができるか確認しましょう。
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価格: 価格と品質のバランスを考慮しましょう。
OEM/ODMメーカーに相談しながら、最適な原料を選びましょう。
剤型や包装などを選定する
製品の企画・設計に基づいて、具体的な剤型や包装を選定します。
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剤型: 錠剤、カプセル、粉末、顆粒など、それぞれのメリット・デメリットを考慮して選びましょう。
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包装: 容器の材質、形状、デザインなどを検討しましょう。
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表示: 製品のラベル表示は、食品表示法に基づいて適切に行う必要があります。
OEM/ODMメーカーから提案を受けることも可能です。
試作の申し込み・チェック
製品の仕様が決まったら、試作品を製造してもらい、チェックします。
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外観: 色、形、大きさ、包装などを確認しましょう。
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風味: 味、香り、食感などを確認しましょう。
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機能性: 期待される効果が得られるか確認しましょう。
試作とチェックを繰り替えし、納得のいく製品に仕上げましょう。
試作品確認後、製品の製造
試作品に問題がなければ、いよいよ製品の製造に入ります。
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製造委託契約: OEM/ODMメーカーと製造委託契約を結びます。
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製造: OEM/ODMメーカーが製品を製造します。
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品質管理: 製造過程における品質管理体制を確認しましょう。
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納品: 完成した製品が納品されます。
納品された製品は、自社で品質検査を行い、問題がなければ販売開始となります。
上記は一般的な流れであり、OEM/ODMメーカーや製品によって異なる場合があります。
まとめ
サプリメント(健康食品)の開発には、自社で行う方法とOEM/ODMメーカーに委託する方法があります。自社開発は時間とコストがかかりますが、OEM/ODM委託は専門知識や設備がなくても高品質な製品を開発でき、オリジナルの原料を使った競争力のある製品開発も可能です。
OEM/ODMメーカー選びでは、実績・信頼性、得意技術分野、サポート体制、品質とコストのバランス、環境への配慮などを確認しましょう。開発の流れは、メーカー探し、企画・設計、剤型・包装選定、原料選定、試作品チェック、製品製造となります。OEM/ODM委託は効率的かつ高品質な製品開発に適しています。