#法規・認証
2024.12.16
サプリメントを販売する際に許可は必要?

サプリメントを販売する際に許可は必要?
サプリメントを販売する際、国などから許可は必要なのか、気になる方は多いのではないでしょうか。本記事では、サプリメント販売に際して特別な許可が必要なのかどうか解説します。また、サプリメントをOEMするメリットなどもあわせてご紹介しますので、サプリメントの製造・販売を考えている方は、ぜひご覧ください。
原則、サプリメント販売で許可は必要ない
サプリメントの販売に際して、何か特別な許可が必要なのか気になる方は多いですが、結論から言うと、原則としてサプリメントを販売するために特別な資格や許可は必要ありません。
ただし、サプリメントは「健康食品」に分類され、食品の一部という扱いとなります。そのため、製造や表示事項に関して食品と同じ法律が関係します。たとえば、次のような法律です。
【食品衛生法】食品の安全性を確保するための法律【食品表示法】消費者が正しく食品を選べるように栄養成分や添加物、遺伝子組み換え、原産地、製造社名などの表示について定めた法律
【健康増進法】生活習慣に関する知識の普及と国民の健康増進に関する法律
【景品表示法】広告で誇大・虚偽表示などが行われないよう規制する法律
【特定商取引法】違法・悪質な勧誘行為などを防止し、消費者の利益を守るための法律
この中で食品衛生法は2018年に大きな改正が行われました。改正後、サプリメント・健康食品の販売に大きく関わるポイントとしては、「健康被害の報告の義務化」です。サプリメントを販売する際には、このようなルールが関わってくることを認識しておきましょう。
自社でサプリメントを製造するなら許可が必要
サプリメントを販売するだけなら、原則として特別な許可は必要ありません。
しかし、自社でサプリメントを製造する際は、製造業許可をはじめ、「食品衛生法」「食品製造業等取り締まり条例」など、法律に基づいた許可が必要な場合があります。
また、サプリメントの製造工場については、製造・品質管理に関する指針「GMP(適正製造規範)」の認証取得が義務化される動きとなっています(2024年7月時点)。
GMPとは?
GMPとは、「Good Manufacturing Practice」の略称で、日本語では「適正製造規範」と訳されます。原料の受け入れから製造、出荷までのすべての工程において、製品の「安全性」と「品質」を確保するための管理基準です。
サプリメントのGMPは、健康食品GMPとも呼ばれ、製造工程の管理体制や衛生管理、品質管理など、厳しい基準が設けられています。GMP認定を取得することで、消費者に安全で高品質なサプリメントを提供できることを証明できます。
サプリメント製造はOEMがおすすめ
サプリメントを自社で製造するには、法律に基づく許可を取得したり、サプリメントの品質を一定に保つための厳格な管理基準を取り入れたりする必要があり、膨大な時間・コストがかかります。
しかし、サプリメントのOEMなら、そうして手間をかけずにオリジナルのサプリメントをつくることができます。
サプリメントOEMのメリット
サプリメントOEMには、次のようなメリットがあります。
低コストでサプリメントをつくれる
サプリメントOEMは、サプリメントの製造工場を自社で建設する場合と比較して低コストです。工場建設には、莫大な費用と時間がかかります。しかし、サプリメントOEMであれば、そうした費用・時間を抑えてスピーディーにサプリメント販売を始めることができます。
さまざまな剤形を選択できる
サプリメント製造企業は、さまざまな剤形(錠剤、カプセル、粉末など)のサプリメントを製造できる設備を整えています。原則、顧客の要望通りの剤形にてサプリメントを製造してくれるので、ターゲットやブランドイメージに合わせたサプリメントをつくることができます。
販売・マーケティングにリソースを集中できる
サプリメントOEMでは、製造や品質管理などの業務をサプリメント製造企業に委託することができます。自社ではサプリメントを販売するためのマーケティングに力を注げます。販売業務にリソースを集中することで、事業運営をしやすくなります。
サプリメント製造企業の選び方
サプリメントOEMには多くのメリットがありますが、実際にサプリメントOEMを利用する際は、健康食品GMPの認証を取得している企業を選びましょう。
近年では、健康被害を防ぐ目的で、消費者に安心安全のサプリメントを届けることが、より求められています。
健康食品GMPを取得している企業は、原材料の受け入れから最終製品の出荷に至るまで、適切な品質管理を行っていると認められます。
そうしたサプリメント製造企業に委託することで、消費者に安心安全のサプリメントを提供できます。
まとめ
サプリメントの販売自体は、原則許可なく始められます。しかし、自社でサプリメントを製造する場合は、特定の許可や届出が必要になることがあります。
サプリメントOEMを利用すれば、許可を取るのに必要な煩雑な申請作業をやる必要がなく、厳格な品質管理基準を満たす設備を用意しなくてもサプリメントをつくることができます。
「初期投資を抑えてサプリメントを販売したい」「なるべく早くサプリメント事業を開始したい」という方は、ぜひサプリメントOEMの利用を考えてみてください。