#製造
2025.01.16
サプリメント(健康食品)の製造費用はどのくらい?

サプリメントのOEM製造を検討する際、気になるのがその費用です。どのくらいの費用でオリジナルのサプリメントをつくることができるのか、知りたい方は多いのではないでしょうか。この記事では、サプリメントOEMの費用感や、費用に影響するポイント、さらにはOEMメーカーの選び方を解説します。健康食品事業の立ち上げや、自社オリジナルサプリメントの製造を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
サプリメント(健康食品)の製造費用
OEMメーカーによって異なるが、目安は150万円~
サプリメントOEMの費用は、OEMメーカーによって異なりますが、こだわりの原料を使用した高品質なサプリメントでは150万円~が目安となります。費用に幅があるのは、各メーカーによって得意な剤型や製造規模、使用する原料などが異なるからです。
サプリメント(健康食品)の製造費用に影響を与えるポイント
サプリメント製造の費用は、さまざまな要素が絡み合って決まります。ここでは、特に費用に影響を与えるポイントを4つ解説します。
原料
サプリメントの原料費は、使用する成分の種類や品質、産地によって大きく変わります。たとえば、ビタミンCのように大量生産されている一般的な成分は比較的安価ですが、希少な植物由来のエキスや高度な技術で抽出された成分は高価になる傾向があります。
また、オーガニック認証を取得した原料など、付加価値の高い原料を使用する場合も、その分費用は高くなります。このように、原料費はサプリメントOEMの費用全体に大きく影響するポイントのひとつです。
剤型
サプリメントとひとくちに言っても、錠剤やカプセルなどさまざまな形状があります。形状によって、製造プロセスや必要な設備が異なるため、費用も変わってきます。
たとえば、錠剤は比較的シンプルな形状のため、製造コストが抑えられます。一方で、カプセルは錠剤よりも製造工程が複雑になるため、費用は高くなる傾向にあります。
また、最近人気のゼリーやグミタイプのサプリメントは、特殊な設備や技術が必要となるため、さらに費用がかかるケースが多いです。このように、同じ成分のサプリメントでも、剤型によって費用が大きく異なる場合があるので、注意が必要です。
ロット数
サプリメントのOEM製造では、ロット数が大きくなるほど、1個あたりの製造コストが下がります。これは、工場の生産効率が上がり、原材料の仕入れ値が安くなるためです。
たとえば、1,000個の製造と10,000個の製造では、1個あたりの製造コストは10,000個のほうが安くなるのが一般的です。
パッケージの種類
サプリメントのパッケージには、主にパウチ、ボトル、個包装があります。サプリメント製造の費用は、これらパッケージによって変わるということも覚えておきましょう。
一般的にはパウチやボトルが割安で、個包装が割高になる傾向にあります。製品の完成イメージはもちろん、予算も考慮のうえ最適なパッケージを選ぶとよいでしょう。
事前に剤型やロット数を決めておくのがおすすめ
サプリメント製造では、OEMメーカーに問い合わせする前に剤型や製造ロット数などを決めておくのがおすすめです。前述した通り、剤型やロット数はサプリメントの製造費用に大きく影響します。事前にこれらの内容を決めておくことで、OEMメーカーとの連携がスムーズになり、正確な見積もりを得やすくなります。
また、ある程度予算が決まっている場合、その情報もOEMメーカーに伝えることをおすすめします。製品の仕様(剤型や包装形態など)によるところはあるものの、OEMメーカーは可能な限り、予算内で製品化できる製品設計を実施してくれます。
サプリメント(健康食品)OEMメーカーの選び方
サプリメント製造を成功させるには、どのOEMメーカーに依頼するかが重要になります。OEMメーカーそれぞれで製造実績や設備、品質管理、得意な剤型などが異なるためです。ここでは、OEMメーカーの選び方を解説します。
実績・信頼性を確認する
OEMメーカーを選ぶ際は、まずその企業の実績や信頼性を確認しましょう。
たとえば、
- 長年の実績を持ち、多数のメーカーとの取引がある
- ホームページなどで会社情報や製造工程を詳しく公開している
このようなOEMメーカーは透明性が高く、信頼性がある企業と言えます。
また、健康食品GMPやISO9001などの認証を取得しているかどうかもチェックしましょう。第三者機関による品質管理体制の認証を受けているメーカーであれば、安心してサプリメント製造を委託できます。
OEMメーカーが得意な分野を確認する
サプリメントOEMメーカーを選ぶ際は、その会社が得意とする分野を確認することも大切です。
たとえば、特定の原料や剤型に強みを持つメーカーもあれば、機能性表示食品の届出をサポートしてくれるところもあります。自社のニーズに合ったメーカーを選ぶことで、製品の品質向上やコストダウンにつながります。
また、メーカーの製造ラインや品質管理体制についても確認しましょう。しっかりとした体制が整っているメーカーを見つけることが、安心・安全なサプリメント製造への第一歩となります。
サポート体制を確認する
サプリメントOEMメーカーを選ぶ際は、サポート体制も見落とせないポイントです。製品の企画から製造、品質管理、出荷後のフォローまで、きめ細かいサポートを提供してくれるメーカーを選びましょう。
たとえば、
- 製品設計や配合提案、パッケージデザインなどをトータルでサポートしてくれる
- 製造工程における疑問や課題にも迅速に対応し、改善提案をしてくれる
このようなサポート体制が整っていれば、スムーズに製品化を進められ、安定した品質の製品を供給できます。自社に不足しているノウハウやリソースを補ってくれるパートナーを見つけることが、成功へのカギとなります。
まとめ
サプリメントOEMの費用は、こだわりの原料を使用した高品質なサプリメントでは150万円~が目安となります。しかし、具体的な費用は原料の種類やロット数、剤型などによって変動します。そのため、サプリメントの製造にかかる費用がどれくらいか詳細に知りたい方は、実際にOEMメーカーに問い合わせて、見積もりを依頼することをおすすめします。