機能性表示食品を開発するには?開発の方法や注意点、販売までの流れを解説

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機能性表示食品を開発したいが、何から始めればいいのかわからない...。このような方に向けて、本記事では機能性表示食品の開発の方法やその注意点、販売までの流れを解説します。機能性表示食品の開発に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

機能性表示食品を開発するには?

機能性表示食品は近年、注目を集めている健康食品のひとつです。消費者に具体的な機能性をアピールできることから、自社オリジナルの健康食品をつくる際の有力な選択肢となります。

そんな機能性表示食品は、実は様々な手順を踏んで開発されています。簡単に言うと、まず機能性関与成分が持つ機能性や安全性に関するエビデンスを収集・整理。その上で、消費者庁への届出書類を作成し、受理されることで「機能性表示食品」としての表示が可能になります。

このように、様々な手順や手続きを踏んではじめて、商品を市場に提供できるため、専門的なノウハウがなければ、機能性表示食品の開発製造は難しいと言っても過言ではありません。そのため、機能性表示食品をつくる際は、OEMサービスを活用することがおすすめです。

機能性表示食品の開発から販売までの流れ

では、機能性表示食品の開発から販売までの具体的な流れを見ていきましょう。

商品コンセプトの企画

まずはどのような健康効果を訴求したいか、どのターゲット層に向けた商品かを明確にし、商品コンセプトを企画します。ここでは、競合との差別化や自社の強みをどう活かすかを整理することが大切です。

市場調査

同時に市場のニーズや競合商品の分析を行い、企画した商品が市場に受け入れられるかを検討します。消費者の関心が高い成分やトレンドを把握し、商品設計に活かすことが成功のカギです。

機能性関与成分の選定とヘルスクレームの設定

訴求したい健康効果について、ヘルスクレーム(「〇〇をサポートします」などの機能性の訴求文言)を設計します。成分のエビデンスと表示内容の整合性が重要です。

安全性や機能性のエビデンスの収集

届出には、機能性に関する科学的根拠や安全性に関する情報が必須です。文献調査や臨床試験、既存データの活用などにより、エビデンスを収集・整理します。信頼性の高いデータが届出受理の可否を左右します。

商品設計と試作

成分の安定性や摂取しやすさを考慮しながら、味や形状などを含めた商品設計を行います。その後、試作品を作成し、味や成分含有量、製造上の課題を検証します。

製造体制の構築と品質管理

製品の安定供給のため、製造工程の構築と衛生・品質管理体制の整備を行います。サプリメント形状の機能性表示食品の製造工場はGMP認定を受けていることが必須となるため、必ず確認する必要があります。(202691日より必須)

表示内容やパッケージデザインの決定

パッケージには、機能性表示や摂取目安量、注意事項などの情報を正確に記載する必要があります。消費者にとってわかりやすく、購買意欲を高めるデザイン設計も重要な工程です。

届出書類の作成と消費者庁への提出

科学的根拠に基づいた資料をもとに届出書類を作成し、消費者庁へ提出します。不備があると差し戻されるため、専門家のサポートを受けることがおすすめです。

届出受理と販売準備

届出が受理されると、消費者庁のWebサイトに情報が公開され、機能性表示食品として販売可能になります。販売チャネルの整備や販促ツールの準備を進めます。

販売開始

販売開始後も、消費者の反応を確認しながら継続的な改善を行うことが大切です。また、届出内容について、定期的なチェック体制を整えておくことが求められます。

機能性表示食品を開発する際の注意点

機能性表示食品を開発する際にはいくつか注意点があります。主な注意点を2つご紹介します。

表示の内容は正確かつ誤認のない表現にする

機能性表示食品は、科学的根拠に基づいた機能性を表示できるため、消費者に安心感と信頼感を与えることができます。しかし、表示する内容は届出の範囲内で正確かつ誤認のない表現に限られます。不適切な表示や誇大な表現は景品表示法違反となる恐れがあるため、慎重な設計が求められます。

開発段階から専門的な知見が求められる

同じ成分を配合していても、機能性表示があるかどうかで消費者の印象は大きく変わります。機能性表示食品として届出を行うことで、一般食品との差別化が図れ、商品価値の向上にもつながります。ただし、機能性表示食品には様々な要件があるため、開発段階から専門的な知識が求められます。

備前化成では機能性表示食品の開発製造から届出までサポート可能

備前化成では、機能性表示食品に特化したOEMサービスも提供しています。原料の選定から製品の試作、届出資料の作成、パッケージデザインの支援まで、すべての工程を一括でサポートしているため、初めての方でも安心して製品の開発を進められます。

また、長年にわたる受託製造の実績と、豊富な機能性素材の取り扱い実績を活かし、お客様の目的やブランドに応じた最適な提案も実施しています。機能性表示食品の開発を検討中の企業様にとって、確実かつスピーディーな商品化を実現できるパートナーとなれるはずです。ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

機能性表示食品は消費者に具体的な機能性をアピールできるため、ほかの商品との差別化を図りやすい健康食品と言えます。しかし、機能性表示食品を開発するには、科学的根拠を集め、その情報を消費者庁に届け出る必要があります。開発から製品化まで専門的な知識が求められるため、機能性表示食品の開発を検討している方は、実績のあるOEMメーカーにサポートしてもらうことをおすすめします。