

原薬EPA
EPAとは
EPA(エイコサペンタエン酸)は魚介類の油に多く含まれる高度不飽和脂肪酸の一種です。EPAは分子構造からオメガ3系脂肪酸に分類され、体内で必要量を作ることはできない必須脂肪酸です。EPAには血中の中性脂肪を低下させる機能があることが報告されており、健康食品として利用されています。また高純度化されたEPAは閉塞性動脈硬化症や高脂血症の治療薬として利用されています。
独自の高純度化技術と
原薬生産体制の確立
原薬EPAの原料となる精製魚油のEPA濃度は20%程度です。これを96.5%以上まで純度を上げるには、非常に高度な精製技術が必要です。これを実現できたのは、当社が創業時から培ってきた有用成分の抽出・精製技術と、脈々と受け継いできた研究開発型企業のDNAによるものです。
1970年代、備前化成は独自技術により他社に先駆けてビタミンEの高純度化(98 %)に成功しました。これをサプリメント、基礎化粧品、医薬品として利用することにより、美と健康に貢献してきました。
1990年代、高純度ビタミンEの製造で培った油脂の精製技術を応用し、 EPAを選択的に濃縮する工程・設備を構築しました。


1998年より「EPA原薬中間体」の製造を開始しました。原薬の中間体を原薬メーカーに供給する役割です。以来、備前化成のEPAは日本薬局方「イコサペント酸エチル」(純度96.5~101.0%)の規格を満たす原薬として使用されており、20年以上の実績があります。
さらに、2018年には、EPA原薬の最終工程までを担う「原薬メーカー」となりました。国内のEPA医薬品の供給(ジェネリック供給量の大半)を支える存在として、安定供給体制を構築し実績を積み重ねています。